テーマ 蓮如上人御影道中(第345回)(169座)

2018(平成30)年4月1日


 

表紙

遺影はあった方が良いのかな?

 

先日ある方から次のような質問(メール)を頂きました。答にはなっていませんが少し加筆してここに掲載させていただきます。また感想をお聞かせください。



ちょっと、質問しても良いですか?
遺影なんですが…真宗大谷派は要らない!と言われる人がいますが必要なんですか?
遺影はあった方が良いのかな?無くても良いのかな?はっきりした答があるのかな?
疑問に思って??時間があれば…返事下さい。よろしくお願いします?



真宗で言われる答としては、一応「要らない」「無くても良い」になります。ただ、法事の時に読む表白に「亡きひとを偲びつつ 如来のみおしえに遇いたてまつる」とありますように、私は、亡き人を偲ぶにあたっては、情的にはむしろ遺影がある方が良いと思います。…間違っても、真宗で言われる答を振り回して、遺影を取り払った方が良いという話ではないと思います。亡き人と遺族の方々の気持ちを思えばなおさらです。
 ただ、「偲びつつ」ですので、要るか要らないかの議論より、大切な人の死を前に私たち一人ひとりが「如来のみおしえに遇う」ことが一大事であると教えられているのではないでしょうか。何よりそれこそが亡き人から願われていることだと思います。
すみません感じることを書かせて頂きました。澤面拝

 

住職記

↑アニメ映画『蓮如物語』ポスターより

 

■蓮如上人が六歳の時、理由あってお母さんが本願寺を去られました。そしてもう二人は二度と出会うことはありませんでした。そのお母さんの遺言である「願わくば、あなたの一生をかけて、親鸞聖人の御教えを、再び興して下さい」『蓮如上人遺徳記』が蓮如上人を生涯、歩ませたのだといわれます。上の絵には「さぁ、お行き。母の涙を忘れずに…。」とあります。
■蓮如さんは、その使命感と同時に、きっと行く先々でお母さんのことを探しておられたのでしょう…。蓮如上人御影道中にいつもそのことを思い、切なくなります。

 

★御下向(ごげこう)
4月17日 真宗本廟(東本願寺)発〜4月23日 吉崎別院着

★蓮如上人御忌(ぎょき)法要
4月23日〜5月2日 吉崎別院

★御上洛(ごじょうらく)
5月2日 吉崎別院発〜5月9日 真宗本廟(東本願寺)着

 

5月2日 吉崎出発

■5月5日

地図1  15:00 景好寺様(余呉町柳ケ瀬)
地図2  16:00 田川様宅(余呉町東野)
地図3  17:00 池畑様宅(余呉町下余呉)
地図4  17:30 平野様宅(余呉町坂口)
地図5  18:30 明楽寺様(木之本町木之本)(泊)

■5月6日

地図6   8:00 田川様宅(木之本町千田)
地図7   8:45 片桐様宅(高月町高月)
地図8  10:00 真願寺様(湖北町八日市)
地図9  10:45 運徳寺様(湖北町青名)
地図10 11:30 念慶寺様(湖北町速水)
地図11 12:30 慶善寺様(湖北町高田)

 

地図12 13:30 准願寺様(虎姫町唐国)
地図13 14:45 五村別院様(虎姫町五村)
地図14 16:15 長善寺様(長浜市曽根)(泊)

■5月7日
地図15  7:00 中川(雅博)様宅(長浜市曽根)
地図16  7:30 中川(二)様宅(長浜市曽根)
地図17  8:40 長浜別院様(長浜市元浜)
地図18 12:20 善行寺様(米原市米原)

■5月9日 真宗本廟(東本願寺)着
※到着時刻はおおよその時間です

 

↑中川(雅博)様宅到着です。(7:35撮影)

 

↑中川(雅博)様宅にてお勤めです。(7:44撮影)

 

↑随行教導より法話です。(7:58撮影)

 

↑お勤め、法話終了後、御影が運ばれます。(8:11撮影)

 

↑お勤め、法話終了後、御影が運ばれます。(8:11撮影)

 

↑中川(雅博)様宅出発です。(8:13撮影)

 

↑地図16、17の道中 相撲町をお通りです。(8:29撮影)

 

↑地図16、17の道中 相撲町をお通りです。(8:30撮影)

 

↑長浜別院出発です。(9:36撮影)

 

↑長浜別院出発です。(9:37撮影)

 

蓮如上人御影道中について

蓮如上人(一四一五〜一四九九)が亡くなられた後、北陸、吉崎での教化の御苦労とそのお徳を偲ぶ法要のご縁が生まれ、蓮如上人の御影を本願寺よりお迎えして勤められたのが蓮如上人御影道中の始まりです。それ以来、毎年、吉崎別院で蓮如上人御忌(ぎょき)法要が厳修される時期に、蓮如上人が歩いたといわれる吉崎別院までの約二四〇キロの道程を、随行教導(ずいこうきょうどう)や、宰領(さいりょう)をはじめとする供奉人(ぐぶにん)方が中心となり、自主参加(一般参加)の方々とともに、六十七の会所に立ち寄りながら一週間かけて歩き(御下向(ごげこう))蓮如上人の御影を門信徒の待ち受ける吉崎の地へ運ぶ旅が連綿として続けられています。吉崎別院では、御影をお迎えした後、蓮如上人御忌法要を十日間にわたって巌修(ごんしゅう)し、多くの方がお参りされます。法要後、真宗本廟(東本願寺)に向け、帰路約二八〇キロの道程を七十八の会所に立ち寄りながらの御影道中の旅が始まり(御上洛(ごじょうらく))、真宗本廟における御帰山式(ごきざんしき)をもって御影道中は閉式となります。

▼随行教導とは、 御下向と御上洛に一人ずつの教導が随行し、お立ち寄りする各会所では勤行と法話を行う。
▼供奉人とは、 門徒の希望者から選ばれた蓮如上人の御影にお供して歩く八人。その内の代表一人が宰領。御下向と御上洛では選定される供奉人は異なる。

 

あとがき

蓮如上人御影道中(第345回)をお迎えいたします。これもまた、「如来のみおしえに遇う」ことが一大事であるという蓮如上人の願いを頂いて来られた人々の長い歴史であると思います。下記は過去5年間の相撲町をお通りになる時間です。ぜひ、蓮如上人にもお会い致しましょう。

8時33分   2013(平成25)年
8時43分   2014(平成26)年
8時35分   2015(平成27)年
8時33分   2016(平成28)年
8時29分   2017(平成29)年

 


▼浄願寺通信一覧に戻る

 

<<前のページ | 次のページ>>