毎月1日発行

テーマ 2024(令和6)年 相撲二十二日講(239座)

2024(令和6)年2月1日


 

1月22日〜23日、湖北の200年以上の歴史ある二十二日講(まわり仏さん)が勤まりました。講師の秦信映氏(黒田 明徳寺前住職)から昼2席、夜2席の法話を頂きました。

講師からのひと言です。

●救われることとは、思い通りになることでなない。

●すべて二つに分ける分別が苦しみの根。

●真を宗とする人を真宗門徒という。

●門徒の証⇒朝夕のお勤めをする、必ず聞法をする、物忌みしない。

●湖北には「休んでもらう」というありがとうを表す言葉がある。

●お寺は心の病を治す所。

●鬼は外、福は内と豆をまく鬼の私。

●本当のものに出あいたいから空過を感じる。

●お通夜は夜伽(よとぎ)であり、それは夜寝ないで寄り添うこと。

●人は、仏法に育てられて初めて人となれる存在。
(※文責住職)

 

住職記

「その方ども」について 

二十二日講の際に拝読する巻き物の『御書立』(おかきたて)の中に「その方(ほう)ども」という文言があります。
 すでにしてこれに対しては、相撲二十二日講の門徒さんから違和感や批判の声を何度か頂いてきました。
 そもそも『御書立』についての参考資料はあまりないのですが、最近これは東本願寺と御門徒中を取り持つ坊官(※下記)という人が書かれたものであり、「その方ども」についてはおおよそ平等から程遠い、威圧的な文言であると言わねばならないと教えて頂きました。
 今まで私は曖昧なまま拝読してきましたがそのことを改め、本年より「その方ども」の部分は読まずに拝読させて頂きます。何卒どうぞよろしくお願い致します。

※坊官「ぼうがん」…法皇の御所・門跡寺院に仕えた在家の僧。
剃髪して僧衣を着、帯刀するとともに、肉食妻帯も許されていた。俗に殿上法師ともいう。
『精選版 日本国語大辞典』より

 

↑お宿の浄願寺に提灯設置

 

↑お宿の浄願寺に提灯設置(夜)

 

↑右から、南無阿弥陀仏、乗如上人、教如上人の御影

 

↑法話 昼
秦信映氏(黒田 明徳寺前住職)

 

↑法話 昼
秦信映氏(黒田 明徳寺前住職)

 

↑法話 夜
秦信映氏(黒田 明徳寺前住職)

 

↑会長の藤居繁樹氏よりお礼の言葉

 

編集後記

▼1月1日に発生した能登半島地震で被害に遭われました被災者の方々に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。また、別紙の文章(※1番下画像)もご覧頂きますようよろしくお願い致します。

▼住職記の「その方ども」という文言については、1月22日の13時からのお勤めの後、皆様に申し上げたことです。最後に次の言葉を頂きたいと思います。これはこの二十二日講のように4度も再建を果たした東本願寺に対して書かれたラフカディオ・ハーン(日本名 小泉八雲)氏の『旅行日記』の中の文です。

驚く可き造營が、殆ど凡て、勞作してゐる農民から銅貨で寄附されたお金でなされたのである。

▼そこに昼は額に汗して、夜は詰所で聞法される真宗門徒のお姿があります…。二十二日講を大切に相続して頂き、相撲二十二日の皆々様本当にありがとうございます。

 

二十二日講について

一七八八年一月三十日、京都の大火により、第十九代乗如上人の時、東本願寺が焼失しました。その後、再建にあたって、国もとを離れ、お小屋(詰所)に合宿し、従事された湖北三郡のご門徒方の労苦に対して、本山より、御寿像(ごじゅぞう)と御書(ごしょ)が授与されました。これは今まで、先例もないことで、当時の代表の人々は、法義相続の願いをひとつに、乗如上人の御命日(二月二十二日)にちなみ、湖北三郡一円の二十二日講を組織されました。それ以来、毎年二十二日講の法要が勤まり、今日まで、二百年以上の歴史を重ねています。相撲町に於いても、毎年一月二十二日〜二十三日、浄願寺を御宿とし、勤められています。

 

二十二日講(御巡化法要)の運営組織と厳修方法

二十二日講の組織は湖北一市三郡を六つの地区に分けて構成されています。 
1、旧長浜町 
2、旧坂田郡西部(山西) 
3、旧坂田郡東部(山東) 
4、旧浅井郡東部(上組) 
5、伊香郡一円 
6、旧浅井郡西部(下組)
 毎年十二月二十六日から翌一月八日まで、二幅の御影を双懸(そうけん)して「御越年(ごおつねん)法要」が営まれ、参詣された各組の代表者がここで供えられたお鏡(二十四枚)を分けて頂いて帰り、これに餅米をつき混ぜ「鏡割り法要」を厳修し、この御座にお参りした各集落の世話方は、頂いたお鏡に更に餅米をつき混ぜて必要な量のお鏡やお華来を作り、集落毎の「御巡化(ごじゅんけ)法要」をお勤めしてお供えを各戸に配られる仕組みになっています。 
 「御越年法要」はこの組織の一から六の順序でお勤まりになり、その後、一から三の組織で一幅の御影が、四から六の組織であと一幅の御影が御巡在になりますが、「鏡割りお講」は各組織のそれぞれ数カ所(概ね旧村落)で、営まれ、そのあと各集落への御巡在となる訳であります。 
 こうして、湖北二市二郡全ての御門徒が二十二日講の御縁にお遇いすることが出来るようになっています。今日、私たちはこの勝縁に遇い、乗如上人の御苦労、我がご先祖のご苦労と喜びの姿を偲びつつ、更に二百有余年連綿と伝えられてきた法悦の歴史を感じて、掌を合わす我が身の誇りと幸せを噛みしめたいものであります。

二十二日講参考資料より

 

2024(令和6) 歓喜光院乗如上人御越年・鏡割・御巡化法要日割表


 

第十九代 歓喜光院乗如上人 湖北三郡 二十二日講 組織表


 


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