滋賀県長浜市のお寺
-真宗大谷派浄願寺-
●テーマ 仕事や人間関係にいきづまった時(6号)
1999(平成11)年5月1日
表紙
●仕事や人間関係にいきづまった時
仕事や人間関係にいきづまる時は、必ずやってきます。順調に事が運んでいる時は、周囲を見渡し、外界に向かって目を開いて、自分の努力とアイデアで、期待や要求を実現しようと必死になれます。しかし、何かをきっかけにして仕事や人間関係にいきづまると、不安、焦り、苛立ち、不眠、憂鬱、食欲不振など、とても、つらい状態に追い込まれます。これは、誰にでもあることです。そんな時こそ、静かに考えてみて下さい。今までに自分自身をしっかり見つめたことがあったでしょうか。目を外にばかり向けて、自分の思い通りに外界を動かすことに終始してきませんでしたか。蓮如上人の言葉に
とおきはちかき道理、ちかきは遠き道理なり。
『蓮如上人御一代聞書』(真宗聖典878頁)
があります。一番身近な自分自身をまったく知らずに生きてきたのではないでしょうか。
↑『真宗門徒になるための本』真宗大谷派大垣教区出版委員会より引用
▼住職から最後のひと言
私たちは、一番近いと思っている、自分自身のことが、まったくわかっていません。
行きづまるということが、自分自身に出会う、大事な機縁なのだと思います。
自分自身に出会えないこと…、それはどんなつまづきよりよりも、きっと、一番悲しいことだと思います。
つまずきが人間を人間にしてくれる
-浄願寺 -
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