テーマ 2014 米(コメ)から繋(ツナ)がる未来(コレカラ)へ(126座)

2014(平成26)年9月1日


表紙

お坊さん、アクティビスト(活動家)講座
   〜真宗大谷派長浜教区での講演〜

 先ほど、二百年あるという、この大通寺さんにある、杉戸絵や、屏風を拝見させていただきました。うたびとたちや、蒔絵師の方たちが、映した自然や心象が、甦ります。ここは、敦賀原発から、三十キロですね。原発事故があれば、二百年、ここで集い、学び、悩み、喜び、生きた人たち、過去、現在、未来が喪われます。原発事故があれば、すぐに退避して、戻ることのできない距離なのです。
 今、ここに集っていらっしゃる皆さんたちの、丁寧に生きてこられた佇まいを、私は感じています。そういった生活そのものを奪っていく、それが原発事故であったのだと、今、ここに立って、不思議な既視感にとらわれています。

『いのちの源流〜愛し続ける者たちへ〜』中村純著より

住職記

■左、ご案内の用紙の如く、今年も長浜教区から被災地へ支援物資が届けられます。昨年と同様、【白米】精米済で、引き続きご協力の程よろしくお願い致します。浄願寺へお持ちいただくか、住職にお渡しいただきますなら、浄願寺の本堂にお供えの後(下、写真参照)、住職が集荷場所である組長の憶念寺様(小沢町)へ届けさせていただきます。尚、5キロの米袋と左のメッセージシートは浄願寺にもございます。メッセージと名前を書いて米袋にお貼りください。

▲集まったお米と飲料水は浄願寺本堂にお供えします。2012(平成24)年3月19日

▲集まったお米は浄願寺本堂にお供えします。2012(平成24)年9月28日

▲集まったお米は浄願寺本堂にお供えします。2013(平成25)年10月31日



 長浜教区では2011年3月11日に発生した東日本大震災発生直後から、教区対応として長浜・五村両別院に救援金箱を設置するとともに、各寺院、門徒へ救援金勧募の呼びかけを行い、1,311万円の救援金を宗派にお届けいたしました。また、現地では飲料水及び食品の需要が高まっていることを受け、これまで3回にわたり教区内寺院、門徒から「お米」約17トン(5キロ入3,400袋)、「飲料水」2,300リットル(2リットルペットボトル1,150本)を提供いただきました。物資は教区会参事会、教区門徒会常任委員会、教区教化委員会有志、教務所員他延べ50人の方が、現地復興支援センター(仙台教務所)の紹介により、岩手県(釜石市、大船渡市、石巻市、陸前高田市)、宮城県(仙台市、亘理郡)、福島県(二本松市、郡山市、伊達郡、南相馬郡、相馬市)延べ29ヵ所の仮設住宅、寺院、幼稚園などにトラック(延べ6台)にて直接お届けいたしました。 本取り組みは、救援物資搬送のみならず、現地では炊き出しや念珠づくり等を行い、被災者との交流も図ってまいりました。 今後も、現地のニーズに応じた復興支援活動を通じ、被災者と繋がり続け、息の長い支援を図ってまいりたいことであります。引き続き、皆様のご協力お願いいたします。

あとがき

表紙の中村純さんは去年10月18日、御坊さん人生講座(於長浜別院大通寺)でお話くださいました。文章はその時のことをご自身のエッセイに書かれたものです。今回この取り組みの中、長浜に居る者として謹んで読み直しています。


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