住職法話録

阿弥陀仏に南無する 講述 澤面宣了

 去る、二〇〇五年十一月七日、八日の二日間、唯行寺様の報恩講法要の御縁を頂きました。御門徒の方、お一人お一人に温かく見護られながら、何とか話させて頂いたことをあらためて思い出しております。
 この度、その時のお話を活字に起こしてくださいましたのは、唯行寺様の御門徒であり、推進員としても全国でご活躍の勝木依正様であります。この場をおかりして、謹んで御礼申し上げます。

  二〇〇六年三月十七日滋賀県長浜市相撲町六五四 浄願寺住職 澤面宣了
                                                 (あとがきより)

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「無量寿」―湖北の伝統をいただきなおす― 講述 澤面宣了

 二十組第五回同朋大会を新築された念善寺さんの本堂で開催することが出来ました事は、仏縁のありがたきこととうれしく存ずる次第です。
 今回は長浜市相撲町浄願寺住職の澤面宣了師をお迎えして法話を聴聞させていただきました。
〈無量寿―湖北の伝統をいただきなおす―〉と題されて、私たちがいままでこの身にうけてきたはかりしれないご縁をわかりやすくお教えをいただきました。
 文化とは、「人間の精神的・内面的な生活にかかわるもの」との意味合いがあります。
 真宗文化といわれる、私たちの遠い祖先が長い間に有形無形に積み上げてこられたものにいわれてきているように思われます。真宗の教えがこれほど生活の中や私たちの考え方に影響を与えている事に、気づいていなかったことを恥ずかしく思う次第です。
 ひょっとすると私たちは、今このことを切り捨てようとしているのではないか。今更ながら自分の罪深き身を嘆くばかりです。

今私は生きている。だが
私たちは、何を求めて生きようとしているのか。
私たちは、何をよりどころに生きようとしているのか。
また、どの道を歩もうとしているのか。
「極重悪人唯称佛」 この道一つである。
 
 同朋の会の役員の皆様、念善寺の関係の皆様、ご縁をいただかれお参りされた方々に深く感謝申しあげます。
                                                       合掌
長浜教区二十組組長 細井明
二〇〇七年五月                                      
                                                 (はじめにより)

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「一人」― その存在の重さ ― 講述 澤面宣了

 二〇〇八年四月、二十組同朋大会は落合の専明寺さんの本堂で開催されました。
 本大会は、「蓮如上人五百回御遠忌御待ち受け同朋大会」というご縁をいただきスタートして、はや六回目を迎えました。
 今回も昨年に引き続き、相撲町の浄願寺御住職 澤面宣了先生に法話をお願いしました。昨年は「無量寿」―湖北の伝統をいただきなおす―というテーマで、湖北に住む我われ真宗門徒にとって、親鸞聖人の教えに生きる人を生み出す土壌がある素晴らしさ、良き先輩たちが培ってくださった、伝統やその輝きに気づき、再発見させて頂きました。
 しかしながら、私たちの日暮らしを見つめ直しますと、その伝統と賞される土徳の基盤になっている、門徒の家庭に息づいていたお内佛の生活が、見えにくくなってきています。四十七年前から提唱されています信仰運動、真宗同朋会の推進は「お念仏を申す一人」を生みだし、その喜びを戴いた仲間とどう生きていくのか問いあい、よき僧伽を形成することであります。
 今回は「一人 ―その存在の重さ― 」をテーマに、教えに生きるもとが私一人にあることから、その一人の尊さ大切さを考えることを、先生自らの生活を通して優しく、暖かみのある中にも、厳しく問いかけていただきました。私たち真宗門徒の生活を問い直す、尊いご縁とさせていただきたいと思います。
 澤面先生にはご多用の中、御講話とともに重ねて原稿に加筆校正の労を賜りましたこと、深く御礼を申し上げます。
 また、今まで二十組同朋の会を中心に、この活動にご尽力くださった、関係者に敬意と感謝を表するとともに、毎回講語録を発刊しつづけてくださる、勝木推進員と関係の皆さんに御礼をもうします。
 今後、本書が同朋の会員皆様の「お念仏の心」を戴く、大切な朋(とも)にしてくださることを念じます。
                                                       合掌

長浜教区二十組組長 三浦了祥
二〇〇八年六月
                                                 (はじめにより)

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「亡き人はどこへ」― 親鸞聖人と湖北の言葉に聞く ― 講述 澤面宣了

 二〇〇九年四月十九日(日)白桜寺様ご本堂において、懇ろなご準備のもと第七回当組同朋大会が開催されました。長浜市相撲町の浄願寺ご住職澤面宣了先生にはこのたびもご出講たまわり、今回は「亡き人はどこへ」―親鸞聖人と湖北の言葉に聞く―というご法話を聴聞させていただきました。先生は、湖北という篤い念仏風土に具わった佛徳祖徳、つまり湖北の土徳について毎年この同朋大会でお話くださっております。そういう地域で生活しているかと、私たちは我が身が一番見えていないことを痛感し、昨年の大会の法話「一人」―その存在の重さ―を深く頂き直す次第です。
 さて、亡くなられたことを「参らせてもろた」という湖北の言葉について法味豊かに、先生はお話くださいました。人の死について、「私」を抜きに見ていたら何にもならない、佛さまの浄土の世界へ帰って行かれた亡き人は諸佛として、親様から一番遠い所にいる私一人のために、この私に「よう見ておけ」と案じていてくださる、だから亡き人が諸佛だということは「私」を抜きにしては言えないことであると、先生は仰っていただきました。なのに、儀式の簡素化だの簡略化などと言って、誰が湖北の土徳を壊そうとしているのか、そこに、亡き人を佛さまにしていない「私」があるという先生のお話には、胸を突かれる思いがいたしました。だからこそ、お話のとおり、一刻一刻が初事であり、最後(だと思えではなく)という事実として、念仏申す自分の声を通し、あらゆる人から呼びかけられる「私」一人への声を聞いていきたいと思います。
 澤面先生にはご多用の中、ご法話ならびに法話録原稿の加筆校正に労をお取りいただき、厚くお礼申し上げます。
 さらに、同朋大会開催のご準備をしてくださった関係各位の皆様方と、毎年引き続いてこの法話録を発刊していただいている第二十組同朋の会勝木会長および中川副会長に、ご尽力のほど心より感謝申し上げます。
 今回もこの法話録が、一人一人の聞法報謝そして同朋の会が歩まれる上において、益々大切な縁(よすが)となりますことを深く念じ上げます。                   
                                                       合掌

長浜教区第二十組副組長 玉樹惇
二〇〇九年十月
(まえがきより)

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宗祖親鸞聖人に遇うということ 講述 澤面宣了

 二〇一〇年四月十八日、長浜教区第二十組のお待ち受け法要並びに第八回同朋大会が、細江町明照寺様の本堂をお借りして開催されました。講師は、相撲町浄願寺住職澤面宣了師で、先生には、第五回以来連続四回のご無理をお願いいたしました。
 明年の宗祖七五〇回大御遠忌を控え、今回は「宗祖親鸞聖人に遇うということ」というテーマでお話を戴きました。
 先生のお話は、毎回そうですが、柔らかな口調の中にも大変厳しい課題を私たちに突きつけておられることを感じます。今回も、
 ・私たちは、宗祖親鸞聖人の教えを戴く真宗門徒というが、果たして本当に宗祖のお心を戴いているのだろうか。
 ・宗祖が「かならず、かならず、浄土にて待ち参らせ候べし」と仰ったが、その宗祖が待っておられる浄土を、ゴールインの世界にしていないだろうか。
 こういった課題を突きつけながら、私たち一人ひとりの根本の願いを掘り起こしてくださったような気がいたします。
 お話の中で先生がご紹介された、「世の中を見たければ己を見よ。己を見たければ世の中を見よ。」という言葉は、今日の閉塞感が増す社会をただ嘆き、私だけが助かろうともがき苦しむ私たちの心に、大きな樵(くさび)を打ち込む言葉ではなかったでしょうか。
 
 本書を通じて、一人でも多くの方が、明年の七五〇回大御遠忌を迎えるにあたり、宗祖親鸞聖人の真のお心に遇っていただく機縁にして下さることを念じる次第です。
 
 最後になりましたが、本書刊行にあたり、澤面先生にはご多用の中、御講話とともに原稿に加筆校正の労を賜りましたこと、深くお礼を申し上げます。
 また、今まで二十組同朋の会を中心に、この活動にご尽力くださった関係者の皆様に敬意と感謝を表するとともに、毎回講話録を発刊し統けてくださる、推進連絡協議会関係者の皆様にお礼を申します。
                                                       合掌
二〇一〇年九月
長浜教区第二十組教導 中濱顕文
(まえがきより)

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