報恩講法要(お取越)(お敬い)は
先祖代々から十方衆生のすべてのいのちに思いを馳せる
一年でもっとも大切な御仏事です。
どうぞ、お参りくださいますようご案内申し上げます。
合掌
▼昨年、高橋法信さんは体調不良で入院、手術となられましたが今年は回復され来院してくださいます。本当に嬉しく有難いことです。
▼11月19日は法話の前に感話があります。(下法要式次第参照)
▼先号に緒方正人(漁師、水俣本願の会副代表)さんの次の言葉を紹介させて頂きました。
原発をめぐる人間同士の「賛成」「反対」の対立の場に、その仲介者として他の生き物に入ってもらうべきではないか。原発を推進する他の生き物がはたしているでしょうか。そんな衆生はどこにもいません…。
▼先号の続きになりますが、合わせてご覧頂きたい5分間の動画があります。これは「畜産動物たちの悲劇」というNPO法人アニマルライツセンターが東日本大震災から10年という節目に作成されたものです。ここにそこに記された文章を掲載させて頂きます。
2011年3月11日の大震災の影響で、津波と地震、停電による凍死、そして閉じ込められたまま餌がなくなるなどして、東北3県では牛662 頭、豚5,850 頭、鶏454万9千羽が死んだ。福島県での死亡数の正確な数字は把握ができないが、震災前に警戒区域(当時)で飼育されていた牛約3,400頭、豚約31,500頭、鶏約63万羽が飼育されており、保護された牛約 800頭以外は死亡、または殺された。
▼十方衆生の中で、人間ほど正信偈にある「極重悪人」はいません。あらためてそのことを胸に報恩講にお会いしたいと思います。浄願寺で親鸞聖人がお待ちくださっています。
十一月十七日(金)
■午後一時半 初逮夜
正信偈 真四句目下(同朋唱和)
念仏讃 淘五
和讃 弥陀成仏のこのかたは 次第六首
回向 我説彼尊功徳事
映像 立教開宗の書 教行信証 坂東本の世界
真宗大谷派(東本願寺)(37分間)
十一月十八日(土)
■午前六時半 初晨朝
正信偈 中読(同朋唱和)
念仏讃 淘五
和讃 道光明朗超絶せり 次第六首
回向 世尊我一心
御文拝読 『中古以来』
法話 一色孝氏(朝日 光西寺)
■午前十時 初日中
正信偈 真四句目下(同朋唱和)
念仏讃 淘五
和讃 光明月日に勝過して 次第六首
回向 願以此功徳
御文拝読 『聖人一流』
法話 高橋法信氏(大阪 光徳寺)
■午後一時半 大逮夜
正信偈 真四句目下(同朋唱和)
念仏讃 淘五
和讃 五十六憶七千萬 次第六首
回向 我説彼尊功徳事
御文拝読 『大坂建立』
法話 高橋法信氏(大阪 光徳寺)
十一月十九日(日)
■午前六時半 結願晨朝
正信偈 真読(同朋唱和)
念仏讃 淘五
和讃 南無阿弥陀佛の廻向の 次第六首
回向 世尊我一心
御文拝読 『鸞聖人』
感話 木村英淳氏(大阪 玉泉寺)
法話 高橋法信氏(大阪 光徳寺)
■午前十時 満日中
正信偈 真四句目下(同朋唱和)
念仏讃 淘五
和讃 三朝浄土の大師等 次第三首
回向 願以此功徳
御文拝読 『御俗姓』
感話 越本達了氏(大阪 専光寺)
法話 高橋法信氏(大阪 光徳寺)
●持ち物 念珠 おつとめの本 お花
●日程 衆会(集合)
来た人から焼香
真宗宗歌
ちかいのことば
正信偈のおつとめ
「宗祖を憶ふ」拝読(表紙参照)
法話 住職
献花(満日中で)
解散(10:10頃)
↑満日中の献花まで、余間で待機
↑満日中 子どもたちから献花
昔 法師あり 親鸞と名づく
殿上に生まれて 庶民の心あり
底下となりて 高貴の性を失わず
已にして愛欲の断ち難きを知り
俗に帰れども 道心を捨てず
一生凡夫にして 大涅槃の終りを期す
人間を懐かしみつつ 人になずむ能わず
名利の空なるを知り 離れ得ざるを悲しむ
流浪の生涯に 常楽の故郷を慕い
孤独の淋しさに 万人の悩みを思う
聖教を披くも 文字を見ず
ただ 言葉のひびきをきく
正法を説けども 師弟をいわず
ひとえに 同朋の縁をよろこぶ
本願を仰いでは 身の善悪をかえりみず
念仏に親しんでは 自ら無碍の一道を知る
人に知られざるを憂えず
ただ 世を汚さんことを恐る
己身の罪障に徹して 一切群生の救いを願う
その人逝きて 数世紀
とこしなえに死せるが如し
その人去りて 七百年
今なお生けるが如し
その人を憶いて われは生き
その人を忘れて われは迷う
曠劫 多生の縁 よろこびつくることなし