テーマ 夏中(げちゅう)(149座)

 2016(平成28)年8月1日


 

表紙

2021(平成33)年11月 於浄願寺 
宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に向けて
去る7月18日 19:30〜
浄願寺御遠忌法要準備委員会(第2回)
が開催されました。

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夏中とは

お釈迦様が明け方に悟りを開かれたことに由来し、夏の寺院では暁天座禅という早朝の座禅会も開かれる。インドの僧侶は雨季(7〜9月)に座禅修学を行なう習慣があり、これが日本に伝わると、3か月もの長期を一か所に籠もる夏安居(げあんご)や夏籠(げごもり)という修行になったそうである。滋賀県長浜市の真宗大谷派大通寺では、7月2日から10日の間、夏安居に由来する「夏中(げちゅう)」という法要が毎年営まれる。ここで暁天講座は夏中の行事の一つとして信徒や参拝者に定着している。大通寺の門前町ではこの期間を「夏中さん」と愛着を込めて呼び、賑々しい露店が並ぶ琵琶湖の夏の風物詩になっている

文章「京都の暮らしことば」池仁太(いけ・じんた)より

 

7月3日(土)浄願寺日曜学校から(子ども7人・大人4人)夏中さん 子どものつどい(長浜別院主催) に参加しました。

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夏中 暁天講座(7月3日〜10日)聞き取りメモ(文責 澤面)

▼3日 松室慈寿さん(第23組 向源寺)テーマ 二年ぶりのあけましておめでとう
講師よりひと言 
東日本大震災の被災地の状況はまだまだ厳しいのですが、そこに居る方々の気持ちは確実に前を向いておられるように感じます。

▼4日 朝比奈顕さん(第20組 覺圓寺)テーマ であい
講師よりひと言 
亡き人はいつでもどこでも、お念仏となって私にはたらき続けてくださる。

▼5日 興法慶実さん(敦賀組 隆法寺)
テーマ たまわった自分自身の課題
講師よりひと言 
ありがたいことよりも確かなことが聞きたいのです。それが一人ひとりの中に流れている本願力だと思います。

▼6日 坂本名願さん(第22組 浄明寺)
テーマ 御遠忌を勤めさせていただいて
講師よりひと言 
御遠忌の当日までの過程のひとつひとつが御遠忌でした

▼7日 雲根智城さん(第12組 聞法寺)
テーマ いのち
講師よりひと言 
自力では無理な私が母、家族、友人、まわりの人たちの顔にしみじみ他力というものを感じました。

▼8日 黒田義邦さん(第13組 善通寺)テーマ 親鸞聖人との再会を通して
講師よりひと言 
浄土とは還るべき処であるが、それは決してゴールインではなく、出発点である。

▼9日 秦信明さん(第24組 明徳寺)テーマ 自己にあう
講師よりひと言 
思い通りの時には生きているという感覚しかない。生かされているとは自分が支えられているものに会うことです。

▼10日 谷寿子さん(第24組 誓海寺)テーマ 坊守って
講師よりひと言 
今回、役をいただいて、関わる者と関わらない者との温度差を感じました。父の「参らんせ」の言葉が思い出され、やっぱっり私なりにお誘いさせていただこうと思います。  

 

長浜教区・五村別院・長浜別院宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌キャラ

    あかり            とも

 

この度、熊本地震災害緊急支援募金箱を本堂に設置致しました。
皆さまの協力をよろしくお願い申し上げます。

 

編 集 後 記

▼夏中の由来は右上の文章の如くではありますが、私には宮司町の黒田栄温先生が仰っていたことがずっと忘れられません。(直接は黒田進先生から聞かせていただきました。)
それは次のようなことです。

夏中とは、夏の御文拝読中の一番上の「夏」と一番下の「中」の文字をとって「夏中」という。

▼勿論、由来としては右上の文章が正しいのかも知れませんが、私はこちらの方を大切にしたいと思っています。夏中とは、インドの僧侶の何か特別な修行というよりも、表紙の文章にもあるように、

「夏中さん」と愛着を込めて呼び、賑々しい露店が並ぶ琵琶湖の夏の風物詩

にまでなった、ここ湖北の地域に根ざした「お講」であると感じるのです。それこそ、民衆の中で生きられた蓮如さんを慕い、遺言ともいわれる「夏の御文」を頂き直そうとされてきたご門徒の歴史であると思います。

 


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