テーマ 蓮如上人御影道中(第347回)(193座)

2020(令和2)年4月1日


 

表紙

2020年3月29日(日)19:30〜
浄願寺御遠忌法要実行委員会が開催されました。

▼浄願寺御遠忌法要実行委員会を見る

 

住職記

全戦没者追弔法会

■1987年から毎年4月の春の法要の中で、東本願寺に於いて「戦没者追弔会」を「全戦没者追弔法会」と「全」と「法」の字が加えられて勤まっています。そして去年は「表白(ひょうびゃく)」においてこのように誓われました。

表 白
 謹んで阿弥陀如来、宗祖親鸞聖人、ならびに三世十方の諸仏如来に申し上げます。(中略)第一に、過去の罪障を懺悔するとは、われらの宗門が、先の悲惨な侵略戦争に自ら荷担し、それを「聖戦」と呼び、「まったくおおせにてなきことをも、おおせとのみもうす」罪を犯したことであります。(中略)如来の本願はその罪を私たちに知らしめ、罪に向き合い、平和への道を歩ましめるのであります。(中略)われら真宗門徒、ここに非戦平和の誓いを表白し、ひとえに、この身とこの世の無明の闇を照らす仏の教えに随い、ともに生きあえる世界への道を歩まんことを誓うものであります。

■これは戦争を「聖戦」とし、親鸞聖人の「まったくおおせにてなきことをも、おおせとのみもうす」と戦争に加担したことの自覚です。

■そしてここの表白にはありませんが「靖国神社ニ祀ラレタル英霊ハ皇運扶翼ノ大業ニ奉仕セシ方々ナレバ菩薩ノ大業ヲ行ジタルモノト仰ガル」と当時重ねて表現した真宗大谷派の戦争責任と謝罪の表明です。

■全戦没者追弔法会とは、全てのいのちに思いを馳せる思いから「全」の字があり、自らの罪を深く痛み、仏法に出遇う願いから「法」の字があります。

■それは戦没者に対しての鎮魂、慰霊ではなく、また英霊として奉ることでもありません。そのような追善供養で終わらせないためにここで言葉を確かめるのなら、全戦没者追弔法会は決して「感謝」の儀式ではないのです。そうではなく「謝罪」であり、さらに親鸞聖人から教えられる「報謝」です。 二度とこのような過ちは犯しませんとその罪に謝し、一人ひとりが仏法に生きることがそのことに報いることなのです。

■全てのいのちが求めて止まない絶対平和を心に刻み、私自身もまた「仏の教えに随い、ともに生きあえる世界への道を歩まん」と誓います。

 

蓮如上人御影道中(第347回)

4月3日に吉崎別院より変更の(ご報告・お願い)が届きました。ここに掲載させて頂きます。

蓮如上人御影道中(第347回)を見る

 

編集後記

▼新型コロナウイルス感染症の対応により、仏事の行事も、延期、中止となっています。(3月31日現在)皆さま、くれぐれもお身体大事になさってください。このような状況の中で、合わせて次のことを紹介致します。安田理深先生が大谷大学でよくこんなふうに話しておられたそうです。

これから社会に出れば、だんだん忙しくなります。その時に、あれもして、これもして、何もかもしていたら身が持ちません。したらいいなあというようなことはしなくても良いです。いや、しない方がよろしい。それよりも、たとえ人がしてはいけないと言っても、自分のこころの底からこれだけはせずにはおれないということだけをしていきなさい。

▼延期、中止の中で、今こそ一人ひとりが静かに立ち止まり自問する時なのでしょう。
せずにはおれないことは何か。

▼この3月31日まで長浜教区16組の組長として様々な仏事を賜りました。その中に同朋大会があり、テーマは通して「非戦」とさせて頂きました。任期満了に当たり、そのことについて住職記に書かせて頂きました。16組の副組長の3年間、続いて組長の3年間、皆さま、ならびに駐車場のお世話を頂きました総代さま、本当にありがとうございました。

▼2019年「全戦没者追弔法会」の表白(ひょうびゃく)」は全文お読みになれます。↓

▼2019年「全戦没者追弔法会」の表白の全文を見る

 

▼蓮如さんが六歳の時、理由あってお母さんが本願寺を去られました。そしてもう二人は二度と出会うことはありませんでした。そのお母さんの遺言である「願わくば、あなたの一生をかけて、親鸞聖人の御教えを、再び興して下さい」『蓮如上人遺徳記』が蓮如さんを生涯、歩ませたのだといわれます。下の絵には「さぁ、お行き。母の涙を忘れずに…。」とあります。
▼蓮如さんはその使命感と同時にきっと行く先々でお母さんのことをずっと探しておられたのでしょう…。それを思うと蓮如上人御影道中が一層、私の中に染み込んでくるのです。今年もここに蓮如さんが歩いて来てくださいます。お会い出来ますね。
合掌 住職

 

↑アニメ映画『蓮如物語』ポスターより

 

▼下記は過去3年間の相撲町をお通りの時間です。
2017(平成29)年8:29
2018(平成30)年8:34
2019(令和1) 年8:35

 

▼蓮如上人御影道中は予定通りです。3月31日現在の状況の中、主催者の人たちのこの仏事へ意思、熱い願いは本当にありがたいことだと思います。尚、その他の仏事も変更次第、ホームページにアップしますのでご覧ください。または住職におたずねください。

 


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