●Q(問)
お墓は、いつ建てるのがよいのですか?
●A(答)
いつでもよいのです。こだわりは無用です。本来、真宗門徒にとって、お墓はなくてもよいものなのです。ある地方には、一基のお墓もない、真宗門徒の集落があると聞きます。
「何でもないときに、お墓を建てるものではない」
「墓相学に合うお墓を建てないといけない」
などという人が、どの地域にもいるものです。そんな声を耳にすると、建てることも、建てないでおくことも出来ないという状況に追い込まれてしまうのです。建てる時期は、思い立った時が、いつでも最良の時です。人間に、都合の善し悪しがあっても、日には、善し悪しなどないからです。
蓮如上人の『御文』にも
「仏法を修行せんひとは、念仏者にかぎらず、物さのみいむべからずと、あきらかに諸経の文にもあまたみえたり。…如来の法のなかに吉日良辰をえらぶことなし」(真宗聖典769頁)
と教えてあります。
↑『真宗門徒になるための本』真宗大谷派大垣教区出版委員会より引用
▼住職から最後のひと言
お墓の正面は「○○家先祖代々」ではなく「南無阿弥陀仏」と刻みます。