テーマ 線香について 言葉遣いについて(4号)

1999(平成11)年1月1日


表紙

▼真宗の作法では、線香は立てません。線香は、もともと荒びき状の抹香(まっこう)では持ちが悪く、芳香(ほうこう)が長く保ちにくいので、江戸時代になってから考えられたものです。そのために、たとえ線香を用いたとしても、正式な作法に近いように、線香を香炉(こうろ)の大きさに合わせて2、3本に折り、火をつけて横に寝かせます。あくまでも火種としての代用品です。 

↑線香の火は、仏に向かって左です。
※湖北では、線香の上にお香を載せます。

↑線香は立てません。

言葉遣いについて

浄土真宗で使わない言葉→正しい言葉

天国(てんごく)へ生まれる→浄土(じょうど)へ還(かえ)る
草場(くさば)の陰(かげ)→浄土
冥土(めいど)→浄土
冥福(めいふく)を祈る→哀悼(あいとう)の意を表(ひょう)する
戒名(かいみょう)→法名(ほうみょう)
安らかにお眠り下さい→私たちをお導き下さい
永眠(えいみん)→往生(おうじょう)
祭壇(さいだん)→式壇※中陰中(ちゅういんちゅう)は中陰壇(ちゅういんだん)
御霊前(ごれいぜん)→御仏前(ごぶつぜん)

▼住職から最後のひと言
こうしなければいけない…というのが「作法」ではなく、そのことによって、過去に、そして、心に出会えるのが「作法」だと思います。


▼浄願寺メモ一覧に戻る
<<前のページ | 次のページ>>