▼6月14日、長浜市木之本町の木之本スティックホールに於いて、『差別のない世界を求めて』〜部落解放運動に取り組んだ朝野温知さんとは〜に参加しました。
▼朝野温知(あさのよしとも)さんは、浄願時通信4月号に書きました武内了温さんから「温」の一字をもらわれた、同じく真宗大谷派僧侶として解放運動に生涯を尽くされた人です。1946年、木之本町広瀬に入寺され、そこに広瀬保育園を開設され、子どもたちと共に念仏の教えの中、反差別の精神に生きられました。次のような文章を書かれています。
同和教育とは一口でいいますと、「差別にまけない子をつくる教育であり、差別をしない社会性をもった子をつくる教育]であります。つまり、部落の子どもたちには、差別にまけない正しい理性をもった人間になるように、一般の子どもたちには、差別の間違いが理解され、正しい社会性をもった人間になるように教育することであります。
「差別をこえて」(1957年6月 真宗大谷派同和会発行)
▼私事ですが、30年前私が浄願寺に入寺した頃、広瀬の寺院「信楽会館(しんぎょうかいかん ※下写真)」の定例法座(毎月朝野温知さんの月命日の2日ではなく、二十二日講からの22日で、正信偈・御文・法話)に何度も行かせて頂きました。朝野温知さんはすでに還浄されていましたが、伴侶のクニさんは私をとても可愛がってくださり、いつもの特性のぜんざいを間に長い時間お話させて頂いたことを思い出します。朝野温知さんの三十三回忌法要の時には、門徒さんや東本願寺の解放運動推進本部、その他有縁の人たちの中、泉惠機先生の命令(笑)により導師(調声)をしたことも良い思い出です。(住職記)
▲信楽会館(しんぎょうかいかん)」