滋賀県長浜市のお寺
-真宗大谷派浄願寺-
●テーマ 2023(令和5)年 相撲二十二日講(227座)
2023(令和5)年2月1日
住職記
1月22日〜23日、湖北の200年以上の法事(宝事)である二十二日講(まわり仏さん)に遇わせて頂きました。謹んでお敬い申し上げます。講師の玉樹惇様(八木浜・西照寺前住職)から、昼2席、夜1席の法話を頂きました。
講師からのひと言です。
▼「二河白道」(善導大師)に私に届いた白道を思う。
▼私がここにあるのはまわりの人たちのご苦労の賜物です。
▼二十二日講は発起してくださった諸先輩たちによる法義相続です。
▼達如上人のご消息にあるように、二十二日講の本意は信心を頂くことにある。
また、教えと重ねて「二河白道物語」と「月の神様になったうさぎ」の紙芝居をしてくださり、そして「神照小学校校歌」と「野に咲く花のように」(※下歌詞)を歌ってくださいました。
「野に咲く花のように」ダ・カーポ
野に咲く花のように 風に吹かれて
野に咲く花のように 人をさわやかにして
そんな風に僕たちも 生きてゆけたらすばらしい
時には暗い人生も トンネルぬければ夏の海
そんな時こそ野の花の けなげな心を知るのです
野に咲く花のように 雨にうたれて
野に咲く花のように 人をなごやかにして
そんな風に僕たちも 生きてゆけたらすばらしい
時にはつらい人生も 雨のちくもりでまた晴れる
そんな時こそ野の花の けなげな心を知るのです
ルルルル…ルルルル…
心温まるそして厳しくも問いかけてくださるご法話がこの身にしみ込みました。本当にありがとうございました。
(※文責住職)
↑お宿の浄願寺に提灯設置
↑お宿の浄願寺に提灯設置(夜)
↑右から、南無阿弥陀仏、乗如上人、教如上人の御影
↑法話 昼
講師 玉樹惇氏(八木浜 西照寺前住職)
↑御書拝読
↑法話 夜
講師 玉樹惇氏(八木浜 西照寺前住職)
↑仏法聴聞
↑会長の田邉博氏よりお礼の言葉
二十二日講について
一七八八年一月三十日、京都の大火により、第十九代乗如上人の時、東本願寺が焼失しました。その後、再建にあたって、国もとを離れ、お小屋(詰所)に合宿し、従事された湖北三郡のご門徒方の労苦に対して、本山より、御寿像(ごじゅぞう)と御書(ごしょ)が授与されました。これは今まで、先例もないことで、当時の代表の人々は、法義相続の願いをひとつに、乗如上人の御命日(二月二十二日)にちなみ、湖北三郡一円の二十二日講を組織されました。それ以来、毎年二十二日講の法要が勤まり、今日まで、二百年以上の歴史を重ねています。相撲町に於いても、毎年一月二十二日〜二十三日、浄願寺を御宿とし、勤められています。
二十二日講(御巡化法要)の運営組織と厳修方法
二十二日講の組織は湖北一市三郡を六つの地区に分けて構成されています。
1、旧長浜町
2、旧坂田郡西部(山西)
3、旧坂田郡東部(山東)
4、旧浅井郡東部(上組)
5、伊香郡一円
6、旧浅井郡西部(下組)
毎年十二月二十六日から翌一月八日まで、二幅の御影を双懸(そうけん)して「御越年(ごおつねん)法要」が営まれ、参詣された各組の代表者がここで供えられたお鏡(二十四枚)を分けて頂いて帰り、これに餅米をつき混ぜ「鏡割り法要」を厳修し、この御座にお参りした各集落の世話方は、頂いたお鏡に更に餅米をつき混ぜて必要な量のお鏡やお華来を作り、集落毎の「御巡化(ごじゅんけ)法要」をお勤めしてお供えを各戸に配られる仕組みになっています。
「御越年法要」はこの組織の一から六の順序でお勤まりになり、その後、一から三の組織で一幅の御影が、四から六の組織であと一幅の御影が御巡在になりますが、「鏡割りお講」は各組織のそれぞれ数カ所(概ね旧村落)で、営まれ、そのあと各集落への御巡在となる訳であります。
こうして、湖北二市二郡全ての御門徒が二十二日講の御縁にお遇いすることが出来るようになっています。今日、私たちはこの勝縁に遇い、乗如上人の御苦労、我がご先祖のご苦労と喜びの姿を偲びつつ、更に二百有余年連綿と伝えられてきた法悦の歴史を感じて、掌を合わす我が身の誇りと幸せを噛みしめたいものであります。
二十二日講参考資料より
2023(令和5) 歓喜光院乗如上人御越年・鏡割・御巡化法要日割表
第十九代 歓喜光院乗如上人 湖北三郡 二十二日講 組織表
※佐藤義成様(湯次 満徳寺住職)から頂きました。
-浄願寺 -
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