10月1日より、相撲町でも各家の報恩講(おとりこし)(おうやまい)が勤まっています。今号では、報恩講について極めて基本的なことを掲載させて頂きます。
私たち真宗門徒が宗祖と仰ぐ親鸞聖人は、一二六二(弘長二)年十一月二十八日に、そのご生涯を終えられました。宗祖が果たされたお仕事の大切さを讃え、文字どおり恩徳に謝し、報いるためのおつとめが報恩講です。一人ひとりが自分の生活を振り返り、宗祖の教えの意義を確かめる、一年で、もっとも大切な御仏事です。
聖人のご一生は、「ついに念仏の息たえましましおわりぬ」と、まさに念仏に貫かれたものでした。この現実社会を生きていく中で、私たちは本願念仏の教えが、どれほどかけがえのないものであるのかを確かめる機縁として、いただいてきた報恩講を大切におつとめしていきたいものです。
『報恩講』東本願寺発行より
お荘厳は五具足が望ましいのですが、三具足の荘厳の場合は基本的には次のようなお飾りになります。
1打敷(うちしき) 2土香炉(どごうろ) 3花瓶(かひん) 4鶴亀(つるかめ) 5供笥(くげ) 6華瓶 (けびょう) 7火舎香炉(かしゃごうろ) 8輪灯(りんとう) 9瓔珞(ようらく)※湖北では「ゆうらく」とよぶ方もありますが正しくは「ようらく」です。
※詳しいお内佛の荘厳とお勤めについては、浄願寺メモ5号をご参照ください。